心臓に汗をかいた「アメリカン・ホラー・ストーリー」
『アメリカン・ホラー・ストーリー』
昨日がシーズン3の最終回であった。
わたしは今まで、こんなに次の展開の読めないドラマを見たことがない。
こうきたら、あっちの方向にいくだろうと思うと、見事に肩透かしをくらう。
「え、そうくるの?」
ストーリーの基本説明が終わる4〜5回目以降は、毎回毎回、ドッキリさせられた。
いや、初回から設定そのものがぶっ飛んでいるので、最初から驚いてはいるんだけれど。
実はホラーは好きではない。
血しぶきがブワーってのが嫌い。怖い。
でも、画面から目が離せない。
そして『アメリカン・ホラー・ストーリー』はクセになる。
今回のアメホラ、シーズン3は、魔女の話だった。
人が悲惨に死んだり、すぐに生き返ったり。
理科で習ったことなど、てんで役に立たない。
そうした殺人の怖さの裏に、「本当の人の心の奥底ってこうじゃないか?」と思わされたシーンがあった。
ナイフでグサグサ容赦なく人を突き刺している場面より、私はそこが一番怖かった。
想像力の限界を軽く超えている。
心の底の、またその底にある願望。
そいつを見つめたら、こうでしょうを形にして視聴者に見せる。
そして、あなたはどうなのかと尋ねてくる。
テレビドラマで、よくぞ、ここまで描くものだ。
主演のジェシカ・ラングをはじめ、シーズン2ではスタートレックのザカリー・クイントやシーズン3ではキャッシー・ベイツが出演し、その他の出演者全員も芸達者。
わたしはもうザカリー・クイントは変質者としか見ることができません。すみません。ごめんなさい。
今、子どもじゃなくて、よかった。
子どもの自分が見たら、夜中におトイレには絶対に行けない。
ハラハラドキドキを超えてしまったアメホラである。