レモンパン

こんがらがっている、ちいさなじぶんのせいりのために書いています。

発情

昨日は巨大ショッピングセンターのフードコートで仕事をしてみた。

 

フードコートは、いい。

コーヒー1杯100円とか200円で、何時間でも粘れる。平日だから。空いているから。適度なざわめきと人の出入りが、よい刺激になって、家で一人仕事をするよりはかどる。

 

と思っていたら、前方10mに勉強するフリをしていちゃつく中学生らしきカップル。

高校生かもしれないけど、それならきっと高1だ。

それを人前でするの? なベタベタぶり。

つい、目がいってしまう。顔を上げれば目に入る。

 

イスに横に並んで腰掛けている二人。

男子が積極的で女子の後ろに回って、しきりに首筋などにキス。

両手は女子の胸にいくことも。

若い発情した男女。どこかで見たことのある光景だと思う。

おお、そうだ。テレビで見たよね。ライオンとかサルとかね。

動物としてしごくまっとうな姿。

つまりわたしは今、野生の王国アワーのまっただ中にいるんだ。

 

机の上の資料と、目の前で展開するシーンのあまりの落差に、「これだから外での仕事はおもしろい」と思わずにいられない。

わたしはちょっと口が読めるので、女子の言うことを悪いけど読み取ってしまった。

「いや」

だよねー。それしか言うことないよね。

「もっと」なんて口が裂けても言えないよね。

 

中学生ならホテルなんか行けないし、彼らカップルを見て、「ああ、大人でよかった」と、つくづく思ったものです。大人はいろいろ選択できる自由があります。

仕事は、ほぼ順調に仕上がりました。