レモンパン

こんがらがっている、ちいさなじぶんのせいりのために書いています。

性格老化

歳をとれば、経験が積まれた分、性格もまるくなり、穏やかな「よい人」になっていく。

なんてことはない。

全くない。

あなたの周りの人が歳を経て「まるく」なったなら、それはとてもラッキーだと思う。

 

自分の身内は今、どんどんイケズになっている。

以前は言わなかったような人の悪口を延々と言い続け、止まることがない。

悪いのはいつも他人。

「そういうこと言うと、人が悲しむよ?」な内容を分かっていて言う。

前は口にブレーキをかけられていたのに、今は止まらない。

 

そういうことを言うしかないほど、話している本人は「つらい」状態にあるのかもしれないと思って反論はできるだけしないでいる。

しかし、言った本人はどれだけ自分が他人を傷つけているのか自覚しているのだろうか?

 

具体例を書けないので説得力のない文章になっているが、あなたにも心当たりはあるのではないだろうか?

 

他人ならまだしも、仲良くしていた身内の変化。

つらい、情けない。

 

なぜそんなに他人のことを攻撃したりキレたり、根拠のない思い込みの悪口を言うのか。

 

思うに、他人のことを気にかれる時間がたっぷりあるからではないか。

そして一端、他人のことが気になり始めると、そこにばかり注力する。

そうしてできあがるのが、「性格老化」である。

 

歳をとると、体が老化するばかりか、精神まで老け込んでしてしまう。

だからリタイアした老人が増える高齢化社会は、なかなかに恐怖だ。

小さな不満をためた老人が、身近な人を傷つけはじめる。

家庭のギスギスが社会にも漏れ出しそうだ。

 

あなたの周りの人が、いつのまにか「性格の悪い」人になってしまう。

「それは言い過ぎだ」「やめてほしい」。

相手の言葉にはっきり反論できればいいが、相手との関係性を思うとなかなか言えない。

そして「性格の悪い」人の暴走が始まる。

 

なんてね、わたしも人のことは言えません。

けれど、身内が立て続けに「嫌なヤツ」になっていくのを見るのはつらい。

そりゃ人間、虫の居所が悪いときには、嫌なことの一つや二つも言う。

それはわかるのだが、いつも虫の居所が悪すぎる。

 

やっぱりね、生きているんだもん、気持ちよく生きていたいじゃない。

アンチエイジングは見た目の身体より、性格の方がむしろ大切なのではないだろうか。