非日常はクセになる
海外ドラマが好きだ。
日本のドラマと違い、向こうの生活ルールも常識もよく知らないから小さいことが気にならず、気楽に見ることができる。
そんな海外ドラマの、非日常さがクセになってやめられない。
毎回毎回、どこか違う世界に連れていってくれ、登場人物たちのきわどい突っ込みにドキリとする。彼らは、「そんなこと普通は言わないでしょう」と思うようなことを、言いたい人に遠慮なく話す。爽快だ。
例えば、Glee。
スー先生は誰に対しても、差別言葉や偏見をぶちかます。
あんな先生、実際にはまずいないだろう。
でも、憎めない。
世界中の人がゾンビ化して襲いかかる、Walking Dead。
極限状態のなかで残った人間はどう生きるのか。
本来は助けあって生きていかないといけないのに、ゾンビを殺すのではなくて、人の方を殺しまくる。
実に考えさせられる。
エミー賞常連の、Modern Family
「うん、わかるわかる、そんなことあるわ」と共感率が高い。
海外の番組とは思えない。
どんなに落ち込んだときに見ても、クスッと笑えて、ちょっと心が晴れる。
本当にどんなときにでもだ。
Houseのドクターハウスも毒舌がすぎる。
「人は嘘を言う」がポリシー。
患者を治すためなら嘘でも悪魔でも持ってこいだ。
そのハウスが天才的に患者を治していく。
痛快で、患者がうまく治るとやっぱりホッとする。
オバマ大統領もハマっていたというHome Landもすごい。
アメリカ軍人がイランに駐在し、アルカイダに転向してアメリカに戻る。
主人公のCIAの女性に怪しいと思われ追跡されるが、二人はできてしまう。
その後、元軍人はテロの疑いをかけられ、それをはらすためにイラクに送られ、ある作戦を実行する。2転3転する展開。
見たあとは、体力を全部もっていかれるほど疲れる。
American Horror Storyは、テレビでここまでやっていいのか、な殺戮シーンが続く。
ストーリーも全く予想ができない。
次にどうなるか、自分の想像力のちっぽけさを思い知って呆然とする。
心臓は凍り付いて、解凍はなかなかできない。
非日常は、ドラマだけではない。
遊園地もお化け屋敷も、サッカーW杯も恋愛もギャンブルも、全部、非日常。
普段よくあることではないからドキドキするのだ。
この結論・・当たり前すぎて、つまらんないね。